教室にはまだ人が半分くらい残っていて、ちょうど私の席を囲むように、3人の見慣れた男の子達も残っていた。お
腹、空かないのかな。もう昼時なんて過ぎてしまいそうな時間、特に食べ盛りであろう野球少年。
こっちに気付いたかのように、1人が振り向けば2人もこっちを見た。
「よっ、!」
「まだ結構残ってるんだね、人。」
「そういうお前もいるじゃねーか。」
そうだけどね、と笑って見せる。隼人くんは自分で指摘しておきながらも、俺たちも帰りますか10代目、とツナキチに
尋ねる。ツナキチは、あ、そういえば、と何かを思いだしたかのような調子で口を開いた。
「ちゃん、今日家に来る?ランボやイーピンも会いたいって。」
獄寺くんたちもお昼食べたら来るよね、そう続けた。別に隼人くんや武ちゃんは直接的には関係ないと思うんだけど
な。
「それならウチの親父も会いたいって言ってたぞ、ー。」
「てめ、わざわざ今言う事ねーだろ!」
ついでの様に合わせて言った武ちゃんに、すぐに隼人くんの突っ込みが入る。それは確かに明らかにツナキチの邪
魔とも取れる言動なんだろうけど、確かにお正月の挨拶以来会っていない。(一応)親戚だし、会いに行った方が良 いかな。小さいのたちとも遊んでないけど、武ちゃんなんかと違って元々子供と遊ぶのは苦手というか、上手く出来な いし…。 |